サポーターインタビュー

2022/08/16

大村 久美子 さん

インタビュー画像
移住年月 2019年
年代 60代
職業 自営業

大村さんは佐渡生まれ。現在は横浜にお住まいですが、ご実家をフルリノベーションし「古民家民泊あさひ」をオープン。佐渡と横浜の二地域居住をしていらっしゃいます。

 

古民家民泊あさひ

https://libre-sado.jimdofree.com/

 

Q.民泊には移住の下見の方もいらっしゃいますか?

 

私は佐渡の母の介護もあり、月の半分くらいは佐渡に滞在し、残りは住まいのある横浜に戻っています。幸い夫はリモートワークが可能になり、一緒に佐渡に来れるようになりました。ですので、佐渡の民泊あさひは月の半分ほどの営業日ですが、トライアスロンやロングライドのときはお客様が単身でいらっしゃったりもします。そういうときは夕食を一緒に作って食べたりしてコミュニケーションを取っています。島内での生活やイベント情報まで、時には私たちが感じている佐渡の困ったことなども。佐渡の暮らしに興味を持ってくださる方も増えましたね。

 

Q,二地域居住をしてよかったこと/苦労していること

苦労していることはお金がかかることです。佐渡と横浜を行ったり来たりする交通費は負担になりますね。あとは家の管理です。留守の間に草が生えていたり、家の中にほこりが積もっていたりするので佐渡に戻ると掃除からスタートしないといけないの少々骨が折れます。しかし、佐渡にはそれ以上に四季を感じる自然の多さや星の美しさなど都会にないものが目の前に拡がり、ストレスを感じずに過ごすことができます。

佐渡の良さを知らないまま進学で島外へ出たので、今の歳になって佐渡の良さを、不自由なことも含めて、楽しめていますね。

 

 

Q.空き家をリノベーションしたい方へのアドバイスはありますか?

 

どの程度の物件を購入するかによって違いますが、まずは床下の状態を確認することをお勧めします。昔の家は基礎が今と全然違うので湿気がたまりやすく、白アリの温床になってり柱が傷んだりしやすいです。古い家を買ったはいいが使えないというケースも・・・。購入前に大工さんにリノベーション出来る物件なのか相談し一緒に見に行くといいでしょうね。昔の生活様式と現代とは違います。断熱材の有無もポイントの一つです。冬、家の中が暖かいと思うと帰るのも苦がありませんし、私たちの経験したことでお話しできることはたくさんあると思いますよ。

 

Q.移住/Uターンを検討している方にメッセージ

 

都会から佐渡に来ると空き家など家の価格がとても安く感じると思います。野菜や魚も地場産の新鮮なものが安く手に入ります。その一方でガソリンや水道光熱費は高いですし、車を所持すると維持費がかかります。田舎暮らしは安上がりだと思っていると、生活費は意外と、「思っていたのと違う!」ということもあるかもしれません、しかしそれ以上に都会では得られない幸せなことがたくさんあります。

人間関係は都会に比べてどうしても濃くなります。佐渡には私の同級生もたくさんいますが、佐渡に帰るようになって直後は、佐渡出身であっても「都会の人」という目で見られていた気がします。しかし、頻繁に佐渡に滞在し「よく見かけるなぁ」と認識してもらえると、色々な事を手伝ってくれるようになりました。最初は様子を見られていたのではないかと思います。しっかり馴染んでくれば交流も増えますし住みやすくもなります。本当に世話焼きで優しい人が多い島ですよ。

お泊りになるお客様がよく「ぐっすり眠れました」とおっしゃいます。静かで夜の暗さが質の良い睡眠を導くのかもしれません。私は佐渡へ戻ると抱えていたストレスが吹き飛びます。移住をされる方にとってもストレスない暮らしができる島になると確信しております。

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