サポーターインタビュー

2022/08/18

齋藤 みらい さん

インタビュー画像
移住年月 2015年
年代 20代
職業 専業主婦(夫)

福島生まれ、福島育ち。高校を卒業後新潟市で暮らし、自給自足の暮らしを実現したく佐渡に移住。佐渡市金井地区にて自然育児コミュニティスペース「けものようちえん」を運営しています。

 

https://www.instagram.com/kemono.4/

 

 

Q.佐渡に移住しようと思ったきっかけ、よかったことまた苦労したところはありますか?

 

畑がある暮らし、自給自足の暮らしがしたかったからです。高校生の時、受験で東京に滞在していた時に東日本大震災を経験しました。その時、食料を得ることトイレに行くことなど自分一人では何も出来ないことを体験しました。それをきっかけに自給自足の暮らしが出来たらいいなと思うようになりました。

また、佐渡には猪や猿などいないので、畑をするにはとても最適な場所です。ミカンの北限、リンゴの南限といわれる佐渡では豊富な作物が作れるし、島なので海の幸にも恵まれています。

 

Q.佐渡で子育てをして良いところ、苦労したところはありますか?

 

良いところは自然の中で自由に遊ばせることができることです。ただ森の中を歩くだけでも緑が豊かで、鳥の声が聞こえて、季節ごとの花に出会える。お金を使わなくても楽しいことがいっぱいあることに気づかされます。

 

苦労したところは夫婦ともにIターンなので親や親戚がいない、気軽に頼れる人がいない状態での育児は苦労しました。公的サービスも使ってみましたがルールが厳しかったり、実用的ではないと感じることもありました。それに未就学児向けの遊ぶ場所が少ないと感じます。

そのような経験があったことをきっかけに自分たち家族だけで遊ぶのではなく、自然が好きな仲間が集まって一緒に森の中を散歩したりする「けものようちえん」の活動が始まりました。この活動を通じて家族を超えた緩いつながりを持てたらいいなと思っています。Iターン子育て世代が抱える共通の悩みをみんなで助け合えたらいいですね。

 

 

Q.佐渡での暮らし方のヒント、楽しみは何ですか?

 

佐渡は暮らしを自分たちで作る楽しみがあります。何も無い何もしない贅沢を味わえます。その反面、資源は無限にあるので、無いモノは自ら作り出せる楽しみもあります。都会では自然の中で遊ぼうとするとどこでもお金がかかりますが、佐渡ではゼロ円で楽しめます。

自給自足の暮らしも佐渡に来てすぐ実現したわけではなく、少しずつ自分たちで作って形になっていきました。あるものを工夫してゲーム感覚で楽しむ。例えばご近所からキャベツ10個頂いたとしてそれらをどう調理して食べ繋いでいくかを考えて工夫していくのが楽しかったりします。

 

Q.UIターンを検討している方にメッセージをお願いします。

 

移住前に佐渡の冬を体験するといいと思います。夏の観光シーズンの佐渡はとても美しいし、楽しいことばかりですが、冬の佐渡は真逆です。雪はそんなに積もることはないけど、とても風が強くて外出するのが難しい日もあります。真冬のシーズンに家にこもって何も出来ない何もしない生活を体験してみるといいかもしれません。

ご近所との繋がりを築くには自ら積極的に集会や自治会の活動に参加して行くといいと思います。あと頼ってみるのもいいかもしれません。梅をいただいたけど、梅干しの作り方が分からなかったら作り方を聞く、すると喜んで教えてくださいます。散歩中に積極的に挨拶する。回覧板を届ける時にただポストに入れるんじゃなくてあいさつして立ち話をする。そういう小さなことの積み重ねで関係が出来て、溶け込めていけます。

 

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