サポーターインタビュー

2022/08/19

山本 絵里子 さん

インタビュー画像
移住年月 2011年
年代 30代
職業 自営業

佐渡生まれ、佐渡育ち。高校卒業後進学のため佐渡を離れ、仙台の専門学校にて家庭犬訓練を学ぶ。その後民間の警察犬訓練所に入所し4年間修行。

Uターン後はヤマモトドッグスクールを開業し犬の訓練、ペットホテル、トリミング、ボランティア活動として犬猫の保護活動をされています。

 

https://www.instagram.com/yamamotodogschool/

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https://yamamoto-dog-school.jimdofree.com/

 

 

Q.佐渡にUターンしようと思ったきっかけは何ですか?

 

東日本大震災を経験しそれをきっかけにUターンしました。

実はUターンするつもりはもともと無く、高校卒業を機に佐渡を出ました。犬の訓練士になる為に仙台で修行しましたが、佐渡に戻ってもその需要が無いと思っていたんです。

震災後、再び佐渡での生活が始まり、資格もあることだし細々と犬のしつけの仕事を始めました。するとお客さんから佐渡にはペット関連のサービスが少ないという声をたくさんいただくようになり、佐渡で事業を始めようと決めました。トレーニングや犬猫の健康管理など、

飼い主さん自身でできる基本的な管理について相談できる場を提供しています。お薬に頼るだけでなく、人間の生活改善と同じように、ペットの健康について飼い主さんと共に考えられるように活動を広げています。

 

Q.佐渡でのペットとの暮らしについて教えてください。

 

自然が豊かなので、ペットと暮らすには最高の島だと思います。佐渡はゆったりした時間が流れていて人も少ないし、公園を独り占めとかも出来ちゃいます。犬と一緒に佐和田の海岸を散歩したり、ドンデン山荘から尻立山へ山歩きしたときはとても気持ちが良かったですね。

ただ、都会と比べてペットと共に利用できる施設や飲食店は少ないと思います。

UIターンされる方で新たにペットを迎える方もいらっしゃいますよ。譲渡会を行っていることもあり、猫を飼われる方が多いように感じます。佐渡でペットを購入する手段は限られているので、犬はもともと飼われていて連れてこられる方が多い印象です。

 

Q.山本さんが行っている地域の活動を教えてください。

 

佐渡にはまだまだ外飼いの猫や野良猫がとても多いんです。保護活動もしていますが保護できる数には限界があります。野良猫の数をこれ以上増やさないようにする活動もしていますが、すぐにその数を減らせるわけではありませんはないんです。なので、今いる野良猫たちがその地域で生きていく為に地域の方と共生できるようサポートをしています。(「地域猫活動」)

ゴミを荒す、糞尿被害、鳴き声など人が迷惑と感じることを地域の人々が少しずつ協力してお世話をしていくことで生活環境が守られていきます。

今後はわんわんゴミ拾いなど清掃活動なども行っていく予定です。お散歩ついでにゴミ拾いをすることで美化活動はもちろん、犬同士、飼い主同士の交流にも繋がります。

また、飼い犬に関しては吠え癖や咬み癖のある犬はコミュニティで共存しづらい。そう言われない為にしつけを普及していくことも大事です。飼い主が意識して行うことで犬も地域に溶け込む事が出来るんだよ。というのを伝えていきたいですね。

 

Q.移住を検討している方にメッセージをお願いします。

 

佐渡は地域の繋がりが良くも悪くも強いです。都会のアパート生活だとなるべく人に会わないように暮らしてきた方も多いと思うし、慣れないことの一つだと思います。毎日の何気ない会釈や挨拶だけでも印象は変わるし、そうすることでお野菜を分けていただいたり、周りの方が気にかけてくれます。たまに関わりを過度に感じてしまうことがあるかもしれませんが。

しかし有事の際はご近所付き合いが重要になります。お年寄りが多く、家々が離れている佐渡では分散避難が予想されます。自力で生活できる能力がある家も多く、集落全体が避難所としての役割を持つようになるんです。その時、ご近所付き合いが無いと孤立してしまうことも想定できます。情報の伝達や物資の配給の遅れなども起こりかねません。

ペットをお連れの方だと尚更周りの理解が必要になってきます。

そのような面も含めてご近所との繋がりは大切にしていった方がいいと思います

 

 

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