サポーターインタビュー

2022/08/16

岩瀬 祥子 さん

インタビュー画像
移住年月 2017年
年代 30代
職業 自営業

岩瀬さんは大阪生まれ。2017年に夫と二人で佐渡へ移住しました。地域おこし協力隊を経て、現在は夫婦で就農。いちじくやとうもろこし、小麦の栽培をしています。

 

Q.佐渡に移住しようと思ったきっかけは何ですか?地域おこし協力隊制度を利用した理由は?

将来は農業がしたいと思っていました。夫と農業が出来る場所を探していたとき、たまたまお互い共通して行ったことがある佐渡に決めました。米作りをしている知り合いが佐渡にいたことも大きかったかもしれません。

地域おこし協力隊を選んだ理由は、地域に馴染みやすそうと思いました。地域の基盤は私が、農業の基盤は夫に築いてもらおうと思ったんです。二人で一から新しいことを始めるよりも、どちらか片方は勤めに出ようと決めていので、地域おこし協力隊に応募しました。

 

Q.佐渡で子育てをしてよいところ、苦労しているところは何ですか?

 

2018年に長男が生まれました。自宅出産をしたかったので、一人目は里帰り出産をしました。二人目は佐渡病院で出産しましたが、佐渡では出産場所の選択肢がないのが今でも残念です。ここで子育てをしていいなと思うところは、地域の方が子どもに非常に寛大で優しくしてくれることです。長男は「ちとちんとん」という地域の芸能にはまっています。お祭りを通して色んな世代の方との交流がここならではでしょうね。地域の中で育ててもらってるなと感じます。

反対に苦労しているところは、冬の遊び場が少ないことですね。実家のある方はいいなぁと思ってしまいます。家から近い小木博物館や宿根木公会堂で遊んだりしていますが、屋根のある室内の遊び場が増えるといいですよね。佐渡の家はどこも大きいところが多いので、室内用のジャングルジムや鉄棒を置いている方が多いと思います。 (笑)

 

Q.地域の行事で戸惑ったことはありますか?

 

私たち夫婦は農家なので、日常的に集落の人と顔を合わす機会が多いです。私は婦人会、子ども会、やどかりクラブと健康推進員に入っています。やどかりクラブは宿根木の地域の茶の間の通称ですが、料理教室や味噌づくり、健康体操などをしています。夫は青年会や消防団に所属しています。困ったことなど相談しやすいし集落の知らないことも教えてもらったり、色んなことを助けてもらえていると思っています。

私の生まれ育ったところは、いわゆるニュータウンだったので伝統的なお祭りはありませんし、こんなに密な地域の付き合い方もありませんでした。未だに地元の方のお祭りに対する情熱には戸惑うこともあります。息子がお祭り好きになったので、息子を通して私ももっと好きになれるのかなと楽しみにしています。

 

 

Q.UIターンを検討している方にメッセージをお願いします。

 

佐渡に何の血縁関係もない私たちが、農地を借りるのに苦労もせず農業をスタート出来たのはとてもラッキーですが、元々この宿根木の方々にウェルカムな風潮があったからだと思います。昔は港があり、人の出入りの多い場所でした。今は島内屈指の観光スポットとして大勢の方が宿根木観光にいらっしゃいます。これからもっと活気付き、商い出来る機会が増えるといいなと思っています。

農業も将来的には法人化して、私たちのように新しく農業をしたいと思う方を受け入れられるように準備をしていきたいです。それまでは、本気で農業をしようと思っている方に、私たちの農園を体験の場としてご用意したいと思います。小木・宿根木地区で農業をしてくれる方を切実にお待ちしています!

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